2005
14
Jun

ダマリ紀行

映画[アダン]

会社帰りに、絶対観よう!と前から決めていた
画家:田中一村の映画[アダン]を観に行った。

田中一村は、やっぱりすごかった。
本物の画家だ。

こんなに素晴らしい画家が、奄美で生涯をすごしてくれたなんて
本当に誇りだ。

都会には、金を出せば手に入るものが沢山有る。
人工的に作られた物が沢山有る。

自然の美しさは、
“今”つくりだしたものじゃない。
長年かかって島全体が生きて来た美しさだ。
これは、金を出しても買えない。
金を出しても作れない。

そんな島の美しさを
日本画として表現した田中一村。
光と影を上手く表現していて
植物や昆虫・動物達の息づかいを感じる。

奄美パークにある”田中一村美術館”は
そんな一村の絵のおかげで
空気がとても綺麗に感じるのは気のせいだろうか。
館内いっぱいに、植物からの新鮮な酸素が
送り出されているような錯覚に陥るのだ。

一村の、生涯絵に生きるその姿勢は
涙するものがあった。

あらためて、絵を観に行こう。
生涯住んだ家も観に行こう。