ブランディングって何?
「ブランド」というと、有名なシャネルやエルメスなど高価なものをイメージする方も多いかと思います。「BRAND」の語源は「焼印」の意味を持ち、メソポタミア文明時代に穀類を入れる土のカメに、自分宅産の「印」を入れたのが始まりです。
私たちは、日常生活において見聞きするモノ全てに、無意識に「かっこいい」「ダサイ」と自動的に価値を決めています。例えば、板チョコと聞いて連想するチョコは何ですか?ダマリは「ガー◯ミルクチョコレート」を連想します。赤いパッケージのアレです。ブランディング成功です。
こうして沢山のブランドの中で、知ってもらい思い出してもらうことは、とても大変なことです。
ブランドを認知してもらう → 興味をもってもらう → 購買機会があったときに思い出してもらう → 購入してもらう → シェアしてもらう → リピート
この一連の流れが英語で言うing(現在進行形)であり、BRAND + INGでブランディングなわけです。
ブランディングとマーケティング
今まで、ブランディングはマーケティングの一部として扱われてきましたが、現代では大きく変わってきています。ブランディングは、ブランドの価値を「消費者の内側(気持ちの中に生まれる価値観・好感)」につくり、マーケティングは、その価値を「消費者の外側(商品・サービスを見聞きし、触れたり味わったりできる環境)」で、消費者と結びつけることを指します。
以前は、マーケティングというと「PROMOTION(販売促進)」「PRODUCT(商品)」「PRICE(価格)」「PLACE(流通・店頭)」の4Pが主流でした。その頃は、購買活動を数値・数量的に捉える傾向が強かったのですが、ネット社会になった現代では「消費者の購買行動」を無視したマーケティングが成立しにくくなりました。そこへ人間的要素を持つ「PERSON(社員)」「PHILOSOPHY(創始哲学・経営理念)」が加わり、6Pとしてブランディングやマーケティングの現場で活用されています。