秋。
とにかく私は、秋が好きだ。
冬へ向かって行く風の匂いがたまらない。
41歳で妊娠した自分を
客観的に見ることが最近多い。
今まで、子どもがいない将来を色々想像してきたから
正直戸惑っている自分がいる。
その一方で、大好きな母と祖母が通って来た道を
これから体験できるんだ。と想像すると
母として生きる自分が楽しみでもある。
私は、女性の一生というのは、
蝶に似ているな。と昔から思っていた。
幼少期から月経を迎え、女性の体になる。
そこから妊娠して、母になるというこの変貌は
本当に神秘的だ。
今、私は芋虫からサナギになろうとしている。
芋虫のうちに沢山、色々なことを吸収して
芋虫の幕を閉じ、サナギへと変身する。
硬い殻を破り、羽をもった蝶へ生まれ変わる日を
1日1日静かに待つ。
今年の秋は、自分にとって
感慨深い秋となるだろう。