Client:NPO法人 HAEJジャパン
Size:A5 / 8ページ
Editor:櫻木よしこ
Project:POWER for Restart
Comment:
わかりあえると心強い、HAE(遺伝性血管性浮腫)のセルフマガジンデザイン。編集者・櫻木よしこさんとのプロジェクトセルフマガジンプロデュース“POWER for Restart”。遺伝性血管性浮腫患者会NPO法人HAEJ さまより、セルルマガジン制作のご依頼をいただいた。
このNPO法人の事務局長を務めていた今村幸恵(さあら)さん。さあらさんご自身も、この難病を持つ理学療法士。このマガジン制作に携わるまで、全く知識がなかったHAE(遺伝性血管性浮腫)。さあらさんとの出会いをきっかけに、NPO法人HAEJ(HAE遺伝性血管性浮腫患者会)があることを知った。
どのデザインをするにも同じだが、まずは、お客様からご依頼をいただいた、サービス・商品の知識を得るところから始まる。HAE(遺伝性血管性浮腫)とは、遺伝子変異が原因で血液中のC1-インヒビター(肝臓で作られるたんぱく質のひとつ)の機能低下により、体のいたるところに腫れやむくみを繰り返す国の指定難病だ。免疫反応など、体を守るために備わっているいくつかのメカニズムが過剰に働くことを抑える働きがある。HAEは5万に1人の発症率と言われる希少・難病のため、診断されるまでに何年もかかったり、違う病気と診断される人も少なくないそう。
そこで、このセルフマガジンを通して、まずは世間にHAEを認知してもらう。というのが狙いだ。内容が難しいだけに、なるべく分かりやすく、そして手に取りやすいデザインを心がけた。色合いもなるべく優しくやわらかい感じに。かといって、大人しめではなく、楽しいPOPな感じも取り入れた。
このマガジンが広まることで少しでも多くの方が、HAEだと診断されるよう願っている。