Client:リトルアトリエスイッチ
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大分を中心に活動している作家さんの展示会に置かれる作家カードデザイン。障害がある人の表現活動サポーターリトルアトリエスイッチの安部雅枝さんより、作家の安部侑朔さんのプロフィールが掲載されている作家カードデザインのお仕事をいただいた。
安部さんが立ち上げたリトルアトリエスイッチは、知的障がいのある作家個人と契約し、作品・表現を広く知ってもらうことを目的に活動している。グッときたもの、なんかイイ!と感じたものを、その作品ごとにディレクション。今回、「秋のカルテット QUARTET autumn」という、若い自閉症作家の4人展が開催され(2017年10月29日まで@珈琲を愉しむ店ばんぢろ)、それに合わせて、作家カードを制作したいとお話をいただいた。
安部さんの長男である作家の安部侑朔さん。1999年生まれ 大分市在住 ふくろうの森ビル やまねこ工房所属。幼少時より図鑑好きで、紙とペンがあれば、いつでもどこでも動物の絵を描いていたそう。
侑朔さんが描く動物の絵は、ポップで鮮やか、そして今にも動きだしそうな躍動感がある。代表作品である「カエル」を使用して、作家カードを作ることとなった。「どんな感じのデザインが良いとかありますか?」の質問に「ビレバンぽく!」という要望が返って来て、ビレバンってなんぞや?というところから調べ始めた。侑朔さんの好きな作家が、草間彌生さんということで、デザイン制作する上で、方向性がとても分かりやすかった。絵画の質を伝えやすくするために、安部さんと話し合い、紙質にもこだわり、良い感じに仕上がった。
安部さんの言葉より「彼ににとって、描くことは生きること。息をするのと同じ様に、今日もまた描き続けている。」