
Client:奄美市笠利町
Size:新聞見開き30段
Comment:
奄美新聞社様からいただいている夏祭り協賛広告のお仕事。奄美市笠利町のあやまる祭りの協賛広告は、幾度か制作させていただいているのだが、例年とは違う切り口で表現できないかなぁ?とあれこれ考えていた。(新聞見開き30段
あやまる祭りは、他のお祭りと異なり、様々な催し物が行われる。奄美大島のお祭りにはかかせない、舟こぎ競争はもとより、手作りボート杯で海上は盛り上がり、お父さんたちが盛り上がるのが集落対抗の「ナンコ大会」。”ナンコ”とは、薩摩藩政時代の昔から伝わる酒席の遊びで、2名がお互いに3本のナンコ珠を後ろ手に隠して、片手に何本か持って出し合い、2人が持っているナンコ珠の合計を当て合うもの。
花火大会もあるが、それとは別に火舞笠利女子青年団による「火舞」もあり見どころ満載だ。見どころが沢山あって一日中盛り上がるあやまる祭りは、「お祭り」というよりも「フェスティバル」の方がしっくりくるのかなぁ?と思い、全体的にかわいらしくPOPな感じに仕上げた。
お祭りの夜を表現したくて、背景を黒に。新聞広告で「スミベタ(K100%)」は、印刷所から嫌がられる。新聞紙面がインクで汚れやすくなってしまうので……。(印刷機もしかり)なので、スミベタをなるべく軽減するように、背景に20%くらいの模様を透かしのように入れている。
新聞見開きというのは、ポスター並みの迫力を出せるので、毎回見開きで制作するときは、見開きにしかできない「迫力」を考えるとともに、情報をきちんと読んでもらうのが本来の目的なので、情報があちこちバラつかないように流れを作って制作するのも重要だ。