デザイン制作が終わると、そこで仕事は終わりではない。
一番神経を使う入稿作業が待っている。。。
とくに、「フォント」は気が抜けない。
エラーが出たり、出力できなかったり、フォントデータが壊れていたり、、、
っとトラブルが絶えない元である。
フォント形式には大きく分けて3つの形式がある。
同じ書体でもOpenTypeとTrueTypeの2種類の製品が出ているので
よくわからない人も多いのでは?
私もうまく説明できないし、良くわかっていない。。。
デザイナーとして上手く説明できるためにも、
復習の意味を込めて記事を書くことに。
■TrueType
歴史が長く、一般的に広く普及済みのフォント形式。
フリーフォントや市販製品も多い。
Apple社とMicrosoft社が共同で開発したフォントで
WindowsとMacのパソコンには標準的にインストールされている。
現時点ではOpenTypeよりも無難に使えるフォント形式。
年賀状ソフトなど古いアプリケーションでも安心して使用できる。
TrueTypeは、Mac環境では600dpi以上の高解像度出力に制限がかかっているため、
DTPには使用出来ないと言われているが、名刺用途位であればOK!(winでは制限なし)
フォントのデザインには、スプライン曲線が使われている。
■OpenType
従来のTrueTypeを拡張して、弱点を大きくカバーした新たな形式。
WindowsとMacとの間で互換性を維持できる。
(Adobe社とMicrosoft社が共同開発)
「収録文字数」「合字」「異体字の制御」「柔軟な文字詰め」など高機能。
Macintoshユーザーを中心に、デザイナー、印刷屋、商業制作物などに使用される。
OpenTypeは拡張子名だけではフォントの形式の判断ができない。
一般的には.ttfや.ttcの拡張子はTrueTypeFont、
.otfはOpenTypeFontの略だと思うのが普通だろう。
私もこの記事を書くまでは、そう思っていた。。。
ところがOpenTypeは、TrueTypeをベースにしても開発出来る為、
TrueTypeをベースにした場合のOpenTypeフォントの拡張子は、.ttfや.ttcになる。
うぅ、、、、ややこしい。
一般的にはPostScriptをベースにした.otfの拡張子タイプのみを
OpenTypeフォントと表現している場合も多い。
DTP用として開発されているOpneTypeは、
最大文字セット数が23,058文字。
例えば、Mac os-xに標準でインストールされている、ヒラギノの場合。
ヒラギノ Stdは、Adobe-Japan 1-3準拠で、9,354文字、
ヒラギノ ProNだと、Adobe-Japan 1-5 (JIS2004基準)準拠と、20,317+8=20,325文字になる。
ゆえに、インストールするフォントの数が多くなると、
データ容量やパソコンに負担がかかるし、価格も高額。
5~7書体程で、2万~4万する。。。
DTPで多くの書体を揃えるとなると、Mac1台につき何十万もかかるわけで。。。
デザイン会社などでは、本棚にフォントのケースがズラリと並んでいたものだが、
今現在、年間ライセンス契約方式販売が主流となったので、
ライセンスを結べば新しいフォントも今までのフォントも使い放題!
あぁ、、、、モリサワの年間ライセンス契約しようかなぁ。。。
■PostScript (Type 1)
illustlater、photoshopなどを作った
Adobe社が開発したフォント形式。
DTP業界では標準的に使用されている形式。
PostScriptは、パソコンとプリンタの両方に
同じ名前のフォントを入れて使うというのが大きな特徴。
同じフォントがないと文字化け!!!っというトラブルも多い。
以前は、出力するためだけにアウトラインをかけていたから
ミスも多かった。。。
アウトラインにはベジェ曲線が用いられる。
パソコンに表示するスクリーンフォント(ビットマップ情報)と、
出力機にインストールするプリンタフォント(アウトライン情報)をそれぞれ個別のファイルにすることで、
イメージセッタなどのPostScriptプリンタで高解像度出力を可能とした大きな特徴がある。
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