2023
28
Apr

デザインコラム

ドラマ「アンナチュラル」のロゴがかっこいい

日常においてTVを観ないダマリ(^^)
だが、ドラマはNetflixかAmazon Primeで観ている。

そんな中で、「ロゴかっこいい!」と思うドラマがあった。そのドラマは「アンナチュラル」。設立して2年弱の不自然死究明研究所Unnatural Death Investigation Laboratory)= 通称UDIラボという架空の研究機関を舞台に展開するドラマだ。

ドラマの内容は、UDIラボに勤める法医解剖医の三澄ミコトを中心に、ベテラン法医解剖医、三澄班臨床検査技師、三澄班記録員、所長らが協力し合いつつ、毎回さまざまな「死」を扱いながら、その裏側にある謎や事件を解明していくもの。

不審な「死」を扱う題材のため、シビアなストーリーになるわけだが、UDIラボがかっこよく見えるため、そこまで暗くならずに済む。UDIラボがかっこよく見える要因のひとつに「ロゴデザイン」の力がある。

FBIのような雰囲気を感じさせる力強く、信頼感が持てるロゴデザイン。UDIラボのウィンドウサインはもちろんのこと、一番目を引くのがユニフォームだ。ラボ内では、医者が着る白衣(紺もある)にロゴがプリントされている。そして、鑑識などに出向く際は、つなぎを着る訳だが、しゃがんだり立ったり、せわしく動く動作の中でも、固定してよく見える場所(胸、尻、太もも)にロゴが使用されていて、「よくできているロゴだなぁ」と勉強させられた。

ロゴを制作する際、大概「事業をたちあげるから、まずはロゴを作らないと」という想いが先走り、印刷物、ホームページ、SNSアイコンに載せる体で制作することが多いだろう。だが、このUDIラボのように、ユニフォームを必要としている企業なら、ユフォームから見られる企業の顔として、ロゴを考える必要性がある。

ロゴデザインをする際は、企業の「夢」「目標」などを想定し、そこへ向かう理念やビジョンを含めたロゴにすることが重要だと考えている。企業によって使用するツールがあると思うが、そこに使用する想定で作ったロゴは、生き続ける・成長し続けるロゴとなる。

ロゴは企業が胸を張って掲げる旗だ。「ここにいるよ!」と周りに伝えるのはもちろんだが、企業自体も夢に向かってブレがないよう、いつでも初心に戻れる、社員一同、同じ夢に向かって歩める象徴として掲げる旗。

生き続けるロゴ。ブランドのing(現在進行形)が続くブランディングロゴ。いつも念頭にこのことを置き、ロゴデザインをさせていただいている。