風船に乗せた種から繋がった縁。
紙にできる事を教えてもらう。
なんだか長いタイトルになってしまったが。。。
さかのぼること、私が小学生の時。
風船に、種を入れた袋を付けて、飛ばす行事があった。
何の種を付けたかは覚えていないが、
種と自分の住所を書いたメモを添えた事は記憶にある。
しばらくして、風船の事など忘れていた頃に、ある人からハガキが届いた。
なんと、私の風船は鹿児島の隣
宮崎県まで飛んでいて
種を拾った方からのハガキで、とても嬉しかった。
そんなロマンティックな事が現実に起こるなんて、子供でも信じられなかった。
その方は、絵手紙教室の先生をしている女性の方で、その後、時々ハガキをくださった。
そのハガキの中でも、一番斬新で、驚いたものがある。
ダルマの絵が大きく描かれていて、
ダルマの目がくり抜かれている。
そして「見通しが良い年になりますように」っと書いてあった。
ハガキで、こんな事できるのか。
衝撃的だった。
この事が、今もグラフィックデザインの原点にある。
紙が出来る可能性。
印刷の可能性。
二次元だけど、三次元で楽しめる可能性。
紙だからこそ、楽しく出来る事がある。
毎年、年賀状の時期になると、ダルマの年賀状を必ず思い出す。
今年は活版印刷が流行っているらしい。
いいね、そういうの。
私も、もっと勉強して
紙で楽しめる事、生み出していきたい。