2020
20
Feb

家族・愛猫, 雑記

ペディキュアと助産師さん

 

この写真は、緊急帝王切開で出産後の

翌日、昼食時のダマリ。

体中チューブだらけで

浮腫みがひどい。

朝まで酸素マスクもしていた。

 

「ペディキュアと助産師」

ダマリは、少しでも出産の怖さを

軽減するため

お風呂上がりに、ペディキュアを施し

そこから病院へ向かった。

 

2018年12月17日

出産前日の夕方入院。

そして18日の翌朝9:00

バルーンを入れて

子宮口を開かせる予定だったが

診察で既に3cm開いていたため

バルーン処置はなくなった。

 

出産を誘発する!?子宮口グリグリも

半端なくやられ

「うん、この痛みに耐えられるから

分娩も大丈夫そうですね(^^)」

と担当の医師に言われた。

 

その時の自分の心境は

まさに、切腹前のサムライ。

どれだけの痛みなのか。

さっさと済ませてしまいたい。

その一心。

 

10:00

診察を終えると、分娩台へ移動。

そこからは、Mさんという助産師さんが

ダマリのお世話をしてくれることに。

誘発剤を点滴のように体に入れていく。

 

15:00

子宮口が10cm全開になった。

「よし!あとはプッシュして出すだけだな!

17:00には産んでやる!」

と意気込んでいたダマリだが

結局、微弱陣痛でいきんでも出せず

吸引してもダメで、緊急帝王切開となった。

 

17:00

緊急帝王切開に切り替わり

人手が増え、ざわつきはじめる。

腹を切るわけだから普通の手術と一緒。

麻酔科医との話、書類合意、

手術室への移動など

続く陣痛をこらえるのが精一杯だった。

 

そんな中、担当の助産師Mさんが

ダマリのペディキュアを

除光液で落とし始めた。

 

「ダマリさん。私ね、朝ペディキュアに

気づいた時に、その場で落とそうと思ったのよ。

でも、帝王切開にならないように。って

験を担いで落とさなかったの。」

 

Mさんの思いに嬉しくなった。

「ありがとうございます」と答えた。

 

19:16

チビが無事に生まれた。

 

その後、10日間の入院中、

何人かの助産師さんにお世話になったが

Mさんは、いつも分かりやすく落ち着いた声で

ダマリに色々教えてくれた。

本当に感謝している。

 

あれからというもの

ペディキュアをする際に

必ずこのエピソードを思い出す。

 

ペディキュアで験を担ぐことは

結果できなかったけど

Mさんの、その思いが

ダマリにとってなによりも嬉しかったし

手術前に、心が温まり落ち着くことができた。