この写真は、緊急帝王切開で出産後の
翌日、昼食時のダマリ。
体中チューブだらけで
浮腫みがひどい。
朝まで酸素マスクもしていた。
「ペディキュアと助産師」
ダマリは、少しでも出産の怖さを
軽減するため
お風呂上がりに、ペディキュアを施し
そこから病院へ向かった。
2018年12月17日
出産前日の夕方入院。
そして18日の翌朝9:00
バルーンを入れて
子宮口を開かせる予定だったが
診察で既に3cm開いていたため
バルーン処置はなくなった。
出産を誘発する!?子宮口グリグリも
半端なくやられ
「うん、この痛みに耐えられるから
分娩も大丈夫そうですね(^^)」
と担当の医師に言われた。
その時の自分の心境は
まさに、切腹前のサムライ。
どれだけの痛みなのか。
さっさと済ませてしまいたい。
その一心。
10:00
診察を終えると、分娩台へ移動。
そこからは、Mさんという助産師さんが
ダマリのお世話をしてくれることに。
誘発剤を点滴のように体に入れていく。
15:00
子宮口が10cm全開になった。
「よし!あとはプッシュして出すだけだな!
17:00には産んでやる!」
と意気込んでいたダマリだが
結局、微弱陣痛でいきんでも出せず
吸引してもダメで、緊急帝王切開となった。
17:00
緊急帝王切開に切り替わり
人手が増え、ざわつきはじめる。
腹を切るわけだから普通の手術と一緒。
麻酔科医との話、書類合意、
手術室への移動など
続く陣痛をこらえるのが精一杯だった。
そんな中、担当の助産師Mさんが
ダマリのペディキュアを
除光液で落とし始めた。
「ダマリさん。私ね、朝ペディキュアに
気づいた時に、その場で落とそうと思ったのよ。
でも、帝王切開にならないように。って
験を担いで落とさなかったの。」
Mさんの思いに嬉しくなった。
「ありがとうございます」と答えた。
19:16
チビが無事に生まれた。
その後、10日間の入院中、
何人かの助産師さんにお世話になったが
Mさんは、いつも分かりやすく落ち着いた声で
ダマリに色々教えてくれた。
本当に感謝している。
あれからというもの
ペディキュアをする際に
必ずこのエピソードを思い出す。
ペディキュアで験を担ぐことは
結果できなかったけど
Mさんの、その思いが
ダマリにとってなによりも嬉しかったし
手術前に、心が温まり落ち着くことができた。