■これ、なんの花?
魔女パートファームの一箇所に
かわいらしい花をみつけた。
葉っぱの下に、びっしり下を向いて咲いている。
とても控えめに、小さい花がビッシリ。
この花は、この木は一体なんの木だろう?
いつも不思議に思っていたのだが
今日、その謎がとけた。
「榊」だった。
榊の花って、こんな風に咲くんだね~~~。
魔女パートの朝は、神棚にある榊の水をかえる。
かえる際に、葉っぱを水で両面濡らす。
以前、花屋さんでバイトをしている時に教わった。
葉っぱものは、水で濡らしてあげると長持ちするらしい。
それに、榊の葉に水滴がついていると
なんだかみずみずしくて気持ちがいい。
私の実家にも、榊が植わっていて、
祖母が台所の大黒様に供える。
母方の祖母は、神道だった。
家には、お雛様の段飾り並みの神棚があり、
毎朝、白装束を身をまとい、チヂンを叩きながら祝詞をあげていた。
榊というと、そのイメージが強い。
■国家神道
一般的な神棚は、これだよね。商売の神様でもある。
そういえば、私は高校時代、弓道部だったが
部活をはじめる前と終わりに必ず、神棚に向かって礼拝していた。
今思うと不思議だ。
調べてみると、宗教的な神聖な場所、神の領域としての神棚とは全く意味が異なるらしい。
幕末から明治にかけて、尊皇攘夷思想の高まりとともに、政府権力の強化と富国強兵の国策として、
天皇を神格化し、現人神として国民統合の支柱とする「国家神道」が作り上げられた。
天照大神=天皇=国家神道という関係ができあがった。
国家神道とは、大日本帝国時代の日本で、
日本政府の政策により成立した国家宗教のことだ。
この体制のもと、明治44年に旧制中学校の課外授業に撃剣と柔術が採用になり、
それ以降、徐々に武道の道場に神棚が設けられるようになった。
そして神棚の下に日章旗が掲揚され、道場入室の際に神拝がおこなわれるなど
神前稽古の形式で稽古が行われるようになった。
っということは、弓道の部活動で礼拝をしていたのは、
国家のため、天皇のため。っということになるのか、、、、、。
(幕末だったら、有無言わさず攘夷派だな、、、苦笑)
昭和11年5月に文部省主催で開催された体育運動主事会議における、
「学校に於ける剣道柔道等の実施に関し留意すべき事項如何」という文部大臣の諮問に対する答申で、
「道場には神棚を設けること」という一項が明記されてからというもの、
強制的に道場に神棚を祀るようになったらしい。
だけど、少し謎が解けた。
実家は浄土真宗なのに、明治神宮の天照大神のお札がある。
これは、神を崇めるという宗教的な意味ではなく
祖母世代の、「国家神道」の名残なんだな。。。。納得。
■神棚の祀り方
米・塩・水。は、毎月1日と15日に新しいものに取り替える。
榊は毎日、枯らさずに。
神棚は、店内や家庭に神社があるのと同じなので、
神棚へお参りする時の作法は、神社へお参りするときと同じで「二拝二拍手一拝」が基本。
より丁重にお参りしたい時は、まず二拝してから祝詞(※家族の健康などを心の中で祈念しても可)を奏上し、
その後に「二拝二拍手一拝」を行うという方法もある。
余談。
榊に似ている樒(しきみ)という植物がある。
古代には榊と同様に神社でも用いられたらしいが、樒自体は、日本には自生していないんだとか。
現在でも京都市の愛宕神社などの神事には榊でなく、樒が使われている。
樒を挿した水は、腐りにくいんだって。結構毒性があるらしい。。。。
スターアニス(八角)にそっくりな実をつけるらしく
誤った事故も多々あるとか。スターアニスは、トウシキミの果実。
気をつけよう~~~!
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