梅雨の時期に白い可憐な花を咲かせるクチナシ。
ダマリの実家も見頃を迎えている。
城戸口に植わっているため、いい香りが匂い立つ。
祖母に匂いを感じてもらおうと一輪拝借して
ベッドの横に置いた。
部屋中がクチナシの香りに包まれ、華やか。
祖母の様子を観ていると、いつもよりも、ぐっすり眠れたようす。
クチナシの香りの効能を早速調べてみると
どうやら、不眠改善・リラックス効果があるらしい。
車椅子生活で、思うように動けない祖母が、
一時的に実家に帰省中。
身の回りは、介護グッズや除菌・抗菌グッズ、薬ばかり………
車椅子生活になる前は、86歳で車を運転し、
とてもアクティブな人だっただけに、
自分で動けないストレスは、半端ないと思う。
そんな介護生活に有効なのは、アロマテラピー(芳香療法・香料治療)だとつくづく感じる。
アロマテラピーがだいぶ日本に浸透して来て、たくさんの人が利用している。
末期がんで寝たきりの母も、ラベンダーの香いで、リラックスしていた。
ダマリの場合は、もちろん精油も使用することはあるが
なるべく、目で観て、手で触れて、鼻で嗅ぐもの。
リアルな植物を利用するのが好き。
それは、バラや芳香の強い花だけではなく、
単なる杉でもいい、ヒバでもいい。
大葉でもいい。あるいは、風が運んでくる雨や土の匂い。
そして、花びらの柔らかさや、葉っぱのみずみずしさ。
時には、虫がついているかもしれない。
植物の生命力を感じ取ることが、ナチュラルなアロマテラピーだと思っている。
もし、介護をされている方が読まれていたら
ティッシュに精油を3適ほど垂らして、ふわっと匂いをかがせてあげてみてください。
脳に匂いは働きかけるので、いつもより目を見開くかもしれないし
何かを感じてくれるかもしれないですよ。