息子(3歳)の影響で、生物のアニメやドキュメンタリーを見る機会が多くなった。その中で、毎回感心させられるのは、生き物たちの《進化》だ。
《進化》できない生き物は、生き残れない。今、存在している生き物全ては、あらゆる環境に耐え、《進化》し続けたからだ。
となれば、《進化》できない生き物は絶滅する。このことについて、ダマリは少し納得した。時代の変化にあわせて《進化》しないと生き残れないのは、現代社会の人も同じだということ。
時代の変化に、さからうことなく、常に柔らかい心身の状態であり続けること。これは、ITに詳しくなるとか、そういうことも多少はあるかと思うが、根本はそうではないと思っている。
昨今で言うと、コロナの影響で、人の生活に対する在り方が大きく変わることになったが、ここで、《進化》することができたはずだ。
人間はすごい。コロナが出始めた時は、世界中がパニックに陥ったが、新薬やワクチン、検査薬で対応し、どうにか乗り越えている。
パタゴニアに、『ハイブリッドイグアナ』という2000年代後半に誕生したイグアナがいる。ハイブリッドイグアナとは雄のウミイグアナと雌のリクイグアナの交雑によって、新たに生まれた雑種のイグアナだ。
地球温暖化によって海水の温度が大きく変化し、ウミイグアナが主なる食料とする海草が減少。新たな食料を求めてウミイグアナが島の陸に住みつき、その中の雄が雌のリクイグアナと交配して派生したものだ。
ウミイグアナは海中で海草を食べ、リクイグアナは、陸のサボテンを主に食べているわけだが、ハイブリッドイグアナは、この両方を兼ね備えていり。サボテンに登りそれを食べることができ、また海に潜り海草も食べることができる。
この優れた身体能力によって、今後も継続する地球温暖化によると考えられている気候変動によって、彼らの食料の不作や不足が起こったとしても、生き延びられる雑種というわけだ。
人間はそういう訳にはいかないが、《進化》し続ける意識を持ち続けることは大事だと思っている。《進化》は、なまぬるい環境においては発生しない。
今日より明日の自分は、何か少しでも進化を遂げている自分である。それが毎日の目標だ。どんな環境でも生きていける力を身につけ、ハイブリッドヒューマンになる。