ダマリは、数年前まで「完璧主義者」だった。
これは、デザイナーをやっていく上で、とても厄介なもの。
完璧主義といのは、単なるエゴで、自己中と言える。
デザイン会社に勤めている頃から、
「お前は良いデザインをするが、時間がかかりすぎる」と言われていた。
この頃の自分は、単に自分は技量がない。と思っていたが
今思えば、「完璧」を目指すあまり、ゴールが見えず時間が足りなかったのだ。
このやり方は、かなりナンセンス。
自分の中で、あーでもない。こーでもない。と、考え込んで
時間ばかりが過ぎていく。
独りよがり。。。。
意味もなく徹夜をして、自分自身が疲れ果て
時間をかけて提出したデザインも、却下されたら
元も子もない。
過去のダマリに言ってやりたい。
「さっさと、人に投げろ!」
とりあえず、形がととのったら、人に投げよう。
一緒に仕事をしている仲間。クライアント。
途中で投げなくちゃ、その方向があっているかどうか分からない。
悩んでいても、時間ばかりが経過して
答えは見出せない。
今のダマリは、完璧を求めていない。
とにかく、一度全体が完成したら、投げる。
それで案外スムーズにいくものだ。
投げたものが間違っていたりしても
そこで、方向性が確定する。
クライアントに、思いとは逆の切り口を提示して
「こんなデザインにしたい」よりは「こんなデザインにはしたくない」を
聞き出せた方が、明確でわかりやすい。
人に投げて、前に進むことが
なにより大切だ。