冬が近づくと、思い出す匂いがある。
それは、保育園時代の匂い。
ハッキリした記憶はないが、
寒い時期になるとお弁当を木製の棚に入れていた。
ダマリは、お弁当をその棚に入れる様子が好きで
先生の手によって、ひとつひとつ棚に入れられていくのがなんとも面白く、
「魔法の棚」のように思えていた。
その棚の一番下には、たぶん火鉢が置かれていた気がする。
「匂い」だけはハッキリ憶えている。
あれは火鉢の炭の匂いではないか?
お昼時間になると、棚からお弁当が出され
あたたかいお弁当、そして火鉢の匂いがしみつき
余計にお弁当が美味しく感じる。
現代は、なんでも電気だけど
「火」というのは、確実にDNAに刻まれていて見るだけで落ち着く。
そろそろ大好きなストーブの季節だなぁ。