古都メクネス。
モロッコにある城壁に囲まれた都市で
世界遺産に登録されている。
ダマリにとってメクネスは、
怖い思いをした都市となった。
ひと気のない道で、地元の男性がダマリの後をついてきたのだ。
隠れるような店もなく、
閑散とした黄色い壁の町を用心しながら足早に歩いた。
やっと店が並ぶエリアにたどり着き、さっと店に入り男の様子を伺う。
男は、キョロキョロしながらも
店を通り過ぎていった。
旅慣れた頃が一番危ない。再認識した体験だった。
メクネスは魅力的な町だったが
他のモロッコの都市に比べて、ダマリと相性が悪かった。
黄色い壁のせいか分からないが
ノスタルジックで、タイムスリップしたかのような
もう、ここから抜け出せないような気持ちになり焦った。
メクネスには少しだけ宿泊し
すぐに青い町シャウエンを目指すこととなる。