サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路は、
キリスト教の聖地であるスペイン、ガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路。
おもにフランス各地からピレネー山脈を経由しスペイン北部を通る道を指す。
私がこの巡礼の存在を知ったのは、バルセロナの安宿で日本人女性と出会った時。
バルセロナで初めて迎える夜。私は安宿の食堂で、手持ちのインスタント麺を食べていた。
広い食堂に一人。そりゃそうだ。バルセロナに来たのだから、旅人は皆んなバルにでも行っているのだろう。
そんな事を考えながら、一人で麺をすすっていると
日本人らしい女性が、食堂に入ってきた。
片足に包帯が巻かれいて、足をひきづっている。
「もしかして、日本人ですか?」
「はい、そうです」
そこから話が話が始まった。
顔立ちは日本人だけど、ベッキーに似ていた。
よく言われるそうだ。
彼女は、公務員として役場で働いていたのにも関わらず
スッパリ辞めて、バックパッカーの旅に出た。
公務員の人でも、そういう人がいるんだなぁ~
って一気に彼女のことが気に入った。
そして、彼女は旅の終盤にサンティアゴ巡礼をする事に。
その巡礼途中で足を捻挫して、巡礼を断念することになったそうだ。
彼女は、ものすごく悔しそうだった。
捻挫をしてから、この安宿に宿泊しながら病院に通っていた。
とても感受性の強い女性で、捻挫をした自分を責めて
殻に閉じこもっていた。
ろくに観光も行けない、、、と言っていた。
安宿の窓から。教会が向かいにある。いいわぁ~~~~。ドミ部屋の二段ベッドからの景色。
私がバルセロナを去る日、彼女とスタバでお茶した。
彼女には言わなかったが、その日は私の誕生日。
手元にある日本食と、「実は今日は私の誕生日で、、」みたいな手紙を書いて
別れる間際に彼女に渡した。
後日、彼女からメールが来て
私の日本食と手紙に、とても胸が熱くなったと、
こんな人がいるのだ。っと、えらく感動してくれ、前に進む決心が着いたようだった。
彼女との出会いが教えてくれたサンティアゴ巡礼。
800kmの道のりを1日30km程歩いて1カ月で、Santiago de Compostelaのカテドラル(大聖堂)を目指す。
私は、浄土真宗のバリバリ仏教徒だが
宗教というものに興味があるし、全て尊いものだと思っている。
日頃から、私は心が弱っている時は、教会に出向き静かに十字架に向きあう。
だからサンティアゴ巡礼も、四国のお遍路も私にとっては変わりはない。
スペインの旅と巡礼を同時にできるのだから、こんなに魅力的なことはないだろう。
いろいろな巡礼路があるが、サンティアゴ巡礼が一番有名だ。
まだまだやりたい事、行きたい国は沢山ある!!!!
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