小学生の頃、新学期で係を決める。
その中で、密かに憧れていた係があった。
それが「花係」。
花係の人は、教室の花瓶に花を持ってきて飾る。
花は、買ったものではなくて
たいがい家に生えている植物。校庭に咲いている花でも良い。
当時のダマリは、植物に疎かった。
自宅には庭もあり、色々植わっていたはずだが
興味がなかったのだろう。
そんなダマリにとって、花が係をする人は
植物の名前に詳しかったし、
なにより女の子らしかった。
女の子らしいことをしたいのに
できないもどかしさ。
植物の名前をしらないはがゆさ。
ある日、花係さんが「グミ」を持ってきて生けていた。
じっと見ていると「これ、食べられるんだよ(^^)」って
花係さんがダマリに実をくれた。
今現在、花を生けるたびに思い出すグミの
甘酸っぱい味。
自分の子どもには、色々植物の名前おぼえて欲しいな。