ダマリ紀行

[ペルー _ナスカ]コチニール色素の正体を知ってる?

コチニール色素って聞いたことある?食品や化粧品の成分表で見たことがある人もいるだろう。コチニール色素は、医薬品には「添加物」の項目として、医薬部外品や化粧品には「成分」の項目に「コチニール」「カルミン」「カルミン・コンジョウ被覆雲母チタン」「カルミン被覆雲母チタン」として、食品の場合は、原材料名の欄に「コチニール色素」「カルミン酸色素」「着色料(コチニール)」「着色料(カルミン酸)」と表示されている。

このコチニール色素の正体は、中南米原産のサボテンなどに寄生するエンジムシ(コチニールカイガラムシ)。古くは染料として使われ、着色料としては、食品(清涼飲料水、菓子類、ハム、かまぼこなど)や医薬品、医薬部外品、化粧品(口紅、アイシャドーなど)で使用されている。

ナスカのカンターヨ送水路

ダマリは、ペルー ・ナスカへ旅に行った際に実物を見たことがある。カイガラムシをわざわざ見に行ったわけではなく「カンターヨ送水路」を見るためだった。ナスカの地上絵で有名なナスカ。ここは、年間降水量10mm以下というこの乾いた砂漠地帯で、大地を潤す大河は存在しない。そんなナスカ人の暮らしを古代から支え続けたのが「カンターヨ送水路(ACUEDUCTO DE CANTAYOC)」だ。

螺旋状になった開口部。ここから適度に空気が入り込むことで、送水路の水がよどみなく流れる

34ヶ所の螺旋開口部にはそれぞれ近隣の村々の名称が冠され、地表から水路に直接アクセスできるよう螺旋状の造りになっている

このカンターヨ送水路の周りに、ウチワサボテンの畑があった。

ガイドさんは、ずっと英語で説明しているわけだが、ダマリは、わかる「単語」をつなげて理解(!?)に努力していた。

白いのがエンジムシ(コチニールカイガラムシ)

ガイドさんが、ウチワサボテンから白い虫を取り、手に乗せたかと思えば

グニュ!

容赦無く指で押し潰し、色鮮やかな赤が掌に広がった。そう、これが「コチニール色素」の正体。

ナスカのアントニーニ考古学博物館へいくと、色鮮やかで賑やかなデザインの土器が沢山展示されている。中でも、赤色が鮮やかに残っていて、これこそコチニール色素の成す赤色だ。

このコチニール色素。2012年費者庁よりコチニール色素に関する注意喚起がなされたようだ。消費者庁によると、コチニール色素を含む飲料と急性アレルギー反応(アナフィラキシー)に関する国内の研究情報が消費者庁に提供され、急性のアレルギーを発症した場合、呼吸困難などの重篤な症状となる可能性もあるため、消費者庁として今回の注意喚起に到った模様。小さなお子さんや体力・免疫力が低下されている方、食物アレルギーを起こしやすい方、湿疹やかゆみの症状がある方は、特に気をつけた方がよいかと。

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